こんにちは。ミュー成増の田中です。
去年に続き、今年も奇跡的に学会へ参加できました。
今年はなんと、オンラインでの開催。
個人的には、会場へ行く手間が省ける&資料が見やすいので、ずっとオンラインを希望します!
今回の学会で、個人的に面白かった話&研究結果をピックアップしてご紹介します。
加圧の新デバイス
アメリカでは、医療用やアスリート用等、目的別に新しい加圧器具を開発しております。
最新デバイスは、ベルトに加圧・除圧ができる器械が付いているので、チューブでつなぐ必要がありません。
リハビリでは、そのチューブにひっかかって、器械を落としたり転倒したり問題になっているみたい。
トレーニング中にもチューブは邪魔なので、早急に新しい器械を使ってみたいです。
問題はベルト自体が重くなっちゃうことかな。
細身の女性でも重くないと感じるくらいだったらいいですね。
メインテーマ
今回の学会のメインテーマは「健康寿命を延ばす加圧トレーニングの実践」です。
どの先生も共通でおっしゃっていることがありまして・・・
・日本は長寿国であると同時に不健康状態である期間(介護が必要な期間)も長い
・運動をする必要がある
・バランスの良い食事も重要
当たり前ですね。
65歳~75歳がメタボとロコモの分かれ道
65歳まではメタボに注意する年齢。
75歳以降はロコモに注意する年齢。
その間65歳~75歳の生活習慣は、とっても重要です。
今までのように食事制限ダイエットなんてやっていると、75歳以降に要介護になる確率がアップしてしまいます。
しっかりタンパク質を摂って、運動をしましょう。
筋肉をつけましょう。
○個人的な考え○
65歳まで全く運動をしていない人が、いきなり運動を始めるのは難しいと思います。
65歳までに、ある程度の運動習慣をつけておく必要がありますね。
加圧トレーニングは半年間サボってもOK
加圧トレーニングを始めて3ヶ月間経ちました。
もちろん、筋力・筋サイズともアップしております。
で、その方々が6ヶ月間運動をサボりました。
どうなっていると思いますか?
筋サイズは減ってましたが、なんと筋力は変わっておりませんでした。
サイズ当たりの力(筋肉の質)が良くなっておりました。
不思議ですね。
○個人的な考え○
運動は止めてしまうと効果が落ちてしまいますが、加圧トレーニングならしばらく休んでいても問題ないという研究結果です。
面白いと思いつつ、「ほんとかよ?」という思いもあります。
でも、これが本当なら、とても良いニュースです。
今年はこんな状況になってしまったので、春くらいからトレーニングに来られなくなってしまったお客様も多くいらっしゃいます。
でも、現時点で筋力は変わっていない。
落ち着いてからトレーニングを再開しても、遅くはなさそうですね。
加圧トレーニングの効果に年齢は関係なし
加圧では低負荷で速筋を鍛えられるため、年齢や運動経験での効果の違いはありません。
100kgの負荷で10回反復する
50kgの負荷で20回反復する
このように総負荷量が同じだと、運動の効果は同じ。
高齢者は無理のない負荷で、筋肉をつけられます。
○個人的な考え○
リハビリ施設では、80代~90代の方が加圧トレーニングをやっております。
決して、若い人向けのトレーニングではありません。
先生は「80代でも遅くはない」とおっしゃてましたけど、私は「80代でいきなり加圧トレーニングなんて本人はやりたくないんじゃないかな」との印象を持ちました。
先ほども書きましたが、65歳までに始めましょう。
加圧トレーニングは継続率が高め
日本人の7割に運動習慣がありません。
これが、現在増え続けています。
残念ながら、筋トレを始めても96%は1年以内に止めてしまいます。
でも、加圧トレーニングとHIITを組み合わせると、80%の方が継続できました。
すごいね!
理由は、
・ランナーズハイが短時間で起こった
・回数ではなく時間が決められているのが分かりやすい
・2週間に1回でも効果が出ている人もおり、効率が良い
等を挙げておりました。
○個人的な考え○
正確にはHIITはきつすぎるので、「ゆるHIIT」というゆるめにしたバージョンと加圧を組み合わせて行ったみたいです。
当ジムでは、さらにゆるめた「ゆるゆるHIIT」みたいな感じで20分間の加圧トレーニングをしております。
当ジムの1年間の継続率は75%なので、研究結果とほぼ同じです。
この先生、YMYLとかEATとか、Webマーケティングの話をしてくださいました。
お医者さんから、このような話を聞けるのはとても貴重ですね。
加圧していない方の足にも効果あり
片足だけに加圧ベルトを巻いてトレーニングをしました。
すると、両足とも筋力がアップしました。
驚くことに、ベルトを巻いてない方がよりアップしました。
これも不思議ですね。
理由は分かっていないみたいですが、「加圧をしていない方は運動中により血流が多くなるので、このような結果になったのでは?」とのことです。
○個人的な考え○
無理して巻きたくない場所に加圧しなくても効果があるのは、かなり良いニュースです。
・右足をケガしてしまった→左足だけに巻きましょう
・注射を打ったから、左腕には巻きたくない→右腕だけ加圧しましょう。
・今日は足には巻きたくない→腕だけにしておきましょう
このようにしても、効果が変わらないのですから。
よく「加圧って腹筋とかお腹引き締めに効果あるの?」って質問がありますが、この研究結果を見れば効果があるのは分かりますね。
鍛えたい筋肉は意識し、伸ばしたい筋肉は意識しない
筋トレは、鍛えている筋肉を意識してやるものです。
ストレッチは、伸ばしている筋肉を意識してやるもの・・・ではありません。
意識しちゃうと力が入って伸びにくくなってしまうみたい。
伸ばしていない、別の筋肉を意識するとより伸びやすくなります。
○個人的な考え○
高齢者にストレッチをしてもらうと、力ずくで伸ばそうとする人が多いと感じます。
ストレッチはトレーニングじゃなくて、リラックス。
力を抜いてやりましょう。
この先生の面白かったのは、
高齢者は少し運動して効果が出ないと、すぐに「薬だせ!」となってしまう。
とおっしゃってました。
そんな高齢者にならないために、若いうちから「健康の知識」と「運動の習慣」はつけたいですね。
学会のまとめ
今回も面白い研究結果が聞けて楽しかったです。
ありがとうございました。
私の結論としましては、
65歳までに加圧トレーニングを始めよう♪
こんな感じです。
別に加圧じゃない運動でもいいんですが、加圧は効率が良すぎるので他の運動をする気にはならないんですよね。(個人的に)
実際に「要介護」「要支援」状態になってしまってから「普通」の状態に戻すのは大変です。
そうなる前に、今ある筋肉を大切にしましょう。