東京都板橋区のパーソナルトレーナー、田中です。
毎日15名くらいに加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。
気になるニュースがありました。
空前のフィットネスブーム 解約などスポーツジムをめぐるトラブルが急増
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/190711/lif19071110270014-n1.html
私は、10年前までスポーツジムで会社員をしていました。
そのジムでは、結構トラブルがありました。
今のパーソナルジムでは完全に0ではありませんが、発生件数はかなり減っております。
今回は、ジム勤務歴13年の私が、先のニュース記事の解説をいたします。
そして、スポーツジムで解約トラブルに巻き込まれないようにする方法をお教えいたします。
最初に断っておきますが、ごく当たり前のことを書きます。
裏ワザ等を期待していたら、この記事は読まない方がいいです。
ニュースの概要
今回のニュース記事の概要です。
色々とトラブルの内容が書いてありますが、どれも昔からあったようなトラブルです。
- フィットネスの需要が拡大した
- スポーツジムやフィットネスクラブが増えた→会員数が増えた
- トラブルが増えた
お客さんの数が増えればトラブルが増えるのも当たり前。
何も不思議もございません。
トラブル事例
記事に書いてあったトラブルです。
- 女性をめぐってのトラブルがトレーナーとの間であった
- 強引にサプリメント(栄養補助食品)の勧誘があった
- 別のジムでお世話になっていたパーソナルトレーナーがいるジムに入会したが、入会したジムでそのパーソナルトレーナーの指導は受けられなかった
- 解約に応じてもらえなかった
順番に見ていきましょう。
1. 女性をめぐってのトラブルがあった
記事では、「会員とトレーナー間で女性をめぐってトラブルがあった」と書いてあります。
まぁ、ありそうですね。
トレーナーが会員に手を出して、男女関係のトラブルになるってのも、よくあります。
トレーナーって、お客様に感謝される職業なんですよ。
そうするとね、若い子なんかは勘違いしちゃうんですよね。
男女の関係に発展していっちゃいます。
男女のトラブルなんて、普通にありますよね。
でも、ジムを挟んじゃっているから、ジムのトラブルになってしまう・・・
予防策
- トレーナーを気に入って、プライベートの話をするのはOK。でも、ジムの外では絶対に会わない。線引きをしっかりしましょう。
- 究極は、同性のトレーナーを指名する。女性だったら、女性専用のジムに通う。
2. サプリメントの強引な勧誘をされた
記事では、「パーソナルジムのオーナーから、強引にサプリメントを買わされそうになった」と書いてあります。
これも、よくありますね。
トレーナーは、サプリメント信者が多いんですよ。
多分、お客様のためを思って、勧めてたんだとは思います。
でも、サプリメントなんて不要だと思っているお客様にしてみれば、鬱陶しいだけ。
結果、「強引に買わされそうになった」ってなるんじゃないかな。
ただ、オーナーってのが少し気になります。
もしかしたら、サプリメントの収益がないと運営が厳しいパーソナルジムなのかもしれませんね。
ちなみに、サプリメントの購入が「必須」のパーソナルジムもございます。
そこはよく確認してから入会しましょう。
予防策
- 他に買わされる物があるのかどうか、入会前に確認しましょう。
- 買う必要のない物を買わされそうになったら、断固拒否でいいです。あまりにもウザかったら、そんなジム辞めましょう。
3. パーソナルトレーニングが受けられなかった
記事では、このように書いてあります。(複雑なので引用します。)
以前受けていたパーソナルトレーナーのトレーニングをそのジムでも受けられると聞き24時間型のフィットネスジムと契約したが、契約後に「ジムの規定でジム専属のトレーナーのトレーニングしか受けることができない。6カ月間は解約できない」と言われた。
事実関係はよく分かりませんが、私の勝手な推測です。
以前受けていたパーソナルトレーナーは、そのジムの会員なのでしょう。
以前のお客様を、そのジムでパーソナルトレーニングの指導をしようとしていたのだと思われます。
そんなこと、できるわけありません!
とっても親切なジムだったらOKかもしれません。
でも、大抵のジムはできません。
まぁ、こっそりやっていればバレないかもしれません。
でも、そのお客様は、パーソナルトレーナーではなく、ジムへパーソナルトレーニングの申し込みへ行ってしまったのですね。
変なパーソナルトレーナーに引っかかってしまいましたね。
ご愁傷様です。
予防策
これも入会手続きをする前に聞きましょう。
パーソナルトレーニングが目的でジムに入会するんだったら、入会手続き時にパーソナルトレーニングの申し込みもしちゃいましょう。
できないんだったら、入会前に気付くはずです。
それと、
「これくらいできるでしょう」
と勝手な思い込みは禁物です。
今回は、
「先生が通っているジムで指導を受けられるのは当然でしょう」
という思い込みが招いてしまった悲劇だと思われます。
一般的にはできても、そのジムの規定でできないものはできません。
入会前に規約をしっかり確認しましょう。
たとえ以前お世話になっていたトレーナーに「大丈夫」と言われていても、きちんと確認しましょう。
4. 解約に応じてもらなかった
記事では、「月15,000円のコースに入会した後日、解約を申し出たが、拒否されてしまった」と書いてあります。
これだけでは、意味が分かりません。
なぜ、解約を聞き入れてもらえないのか・・・
2つのケースが想定されます。
ジムが悪いケース
相談者は70代みたいですね。
高齢者だからと、「本当は解約できるのに」聞き入れていなかったら最悪ですね。
そんなジムへは、法的措置へ出ましょう。
さすがにそこまでやられると、ジムも面倒なので解約に応じると思います。
まぁ、訴えるのも面倒ですがね・・・
お客様が悪いケース
ニュースの文面だけでは判断が難しいのですが、お客様が悪いケースもあります。
最初はヤル気満々でジムへ行き、15,000円の月会費も最低継続期間も納得の上で契約をした。
けれども、2ヶ月くらいでヤル気がなくなってしまった。
聞いてないことにして、最低継続期間よりも前に辞められるようにしてしまえ。
結構あります。
本当に聞いてないのかもしれませんが、契約書(入会申込書)にはしっかりと書いてあります。
あと、よくある誤解を1点。
自分でジムまで体験に行って、入会(契約)をした場合。
契約後8日以内であっても、クーリングオフはできません。
入会の手続きをする前に、しっかりと続けられるのか自分自身に確認しましょう。
途中で飽きたからって、最低継続期間は辞められませんよ。
予防策
お客様の側とジムの側での両方を考える必要があります。
お客様の場合
先ほどから散々書いてますが、契約前にしっかり契約内容を確認すること。
- 月会費
- 会費以外にかかる料金
- 最低継続期間
- 期限内に辞める場合のペナルティ
あとは、自分自身に「しっかりと最低継続期間は続けられるか?」確認を取りましょう。←これ重要!
ジムの場合
入会申込書とは別に「しっかり説明に納得しての入会です」の確認書にもサインをもらう。
残念ですが、こんなことしてもムダです。
サインを二重でもらっても、言ってくる人は言いますよ。
そんなことよりも、最低継続期間みたいな面倒な契約にしないことです。
後々のトラブルの元です。
それと、会費は前払いにしておくべきです。
後払いだと、退会月の会費で結構もめます。(経験談)
質の悪いジムが増えているわけ
以前ブログにも書きましたが、質の悪いジムは一定数発生します。
こんにちは。パーソナルトレーナーの田中です。毎日15名くらいに加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。先日、ご入会されたお客様との会話です。お客様「下赤塚で加圧トレーニングをやっています。」私「なんで[…]
記事では、質の悪いジムが増えるのは「参入障壁が低いから」と書いてありますね。
それに加えて、パーソナルトレーニングがバブル状態であるのも原因の1つじゃないかなと思っております。
ライザップのおかげで、パーソナルトレーニングは大人気です。
結果、ライザップっぽいジムが乱立します。
恐らく、東京オリンピックくらいまではこの流れは止まらないと思います。
ジムを選ぶ際には、注意しましょう。
現在の流れだと、ダイエットの知識しかないトレーナーなんかも多いんじゃないかなと思います。
(結果、ダイエット目的で入会したけど、怪我して退会とかね。)
資格のあるトレーナーは優秀なのか?
記事では、「日本では無資格でもパーソナルトレーニングができてしまう」点も指摘してますね。
これについては半分同意しますが、資格を持っているからって「いいトレーナー」とは限らないもの事実。
パーソナルトレーニングの資格も、トレーニングの基礎知識ができていれば取れてしまうのも結構あります。
ちなみに私は、大学卒業時に2つの資格を取りました。
- 健康運動指導士(当時は厚生労働省のお墨付きがあった資格)
- 運動生理学者(アメリカスポーツ医学会の資格:当時は別の名前でした)
今はどちらも更新せずに、加圧トレーニングの指導者資格のみです。
ここで質問。
- 日本とアメリカで有名な資格を持っているけど、指導経験0のパーソナルトレーナー(大学卒業時の私)
- 加圧トレーニングの資格しか持ってないけど、10年間の指導経験があるパーソナルトレーナー(現在の私)
どっちにパーソナルトレーニングをお願いしたいですか?
あまり資格にとらわれすぎない方がいいかもしれませんよ。
スポーツジムのトラブルに巻き込まれないために
1つ、完璧にスポーツジムでのトラブルに巻き込まれない方法を発見しました。
スポーツジムへ入会しない
これなら、絶対にトラブルになりません。
でも、運動はなかなか自分じゃできないですよね。
スポーツジムでトラブルになりたくなかったら、
- ジムやトレーナーの質を事前に調べる
- 契約内容をしっかり確認する
- 自分自身を守る(プライベートとの線引き)
この3点を守れば大丈夫です。
それと、トレーナーの質にもこだわりたい場合のアドバイスです。
料金が高いジムには、高いなりの理由があります。
なぜ高いのかをしっかり見極めてください。
- ただブームに乗っているだけだから
- 広告費をかけまくっているから
- 都心の一等地にあるから
こんな理由だけだったら、トレーナーの質を期待しない方がいいと思いますよ。