東京都板橋区のパーソナルトレーナー、田中です。
毎週100名に加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。
筋トレのフォームって難しくないですか?
筋トレのフォームの重要性は良く分かっていても、きちんとやるのが難しいって人も多いかと思います。
フォームをきちんとやろうとする
↓
難しくてできない
↓
挫折
このようにならないように、記事を書きました。
今回のテーマは、「筋トレのフォームって重要なのか?」です。
【結論】筋トレのフォームは、あまり神経質になる必要ありません(例外あり)
結論は、筋トレのフォームは最重要ではありません。
- フォームは完璧だけど、月に1回しか運動をしない人
- フォームはまぁまぁだけど、毎週きちんと運動をする人
この2人だったら、毎週きちんと運動をしている人の方が効果的です。
筋トレのフォームって何?
そもそも、筋トレってなぜフォームが決まっているか分かりますか?
なぜやり方があるのか、分かりますか?
理由は2つあります。
1つ目は、特定の筋肉をしっかりと鍛えるため。
あえて他の筋肉を使えなくすることで、特定の筋肉をたくさん使わせるんですね。
2つ目は、筋トレでケガをしないようにするため。
弱い関節なんかを、守るためですね。
筋トレのフォーム≠日常の動き
では、なぜ筋トレでフォームが崩れてしまうのか?
それは、筋トレの動きは、日常生活でやらない動きだからです。
筋トレのフォームは、特定の筋肉のみを使うようにできております。
日常生活では、様々な筋肉を使うようになっております。
全然違います。
と言うことは、いくら筋トレのフォームを完璧にしたとしても、日常生活にはあまり役に立たないんですよね。
例えば、腕の曲げ伸ばしの運動が分かりやすいです。
筋トレでは、肩やヒジを固定して、ヒジより先のみ動かします。
力こぶの筋肉を多く使うためです。
でも、日常で物を持つときに、こんな非効率な動きをしません。
肩もヒジも動かして、より小さな力で物を持てるようにします。
日常生活であまり役に立たないのなら、筋トレでガチガチにフォームを守る必要はありませんよね?
スポーツのフォーム
筋トレのフォームと言ってもイメージできない人も多いと思うので、よりイメージしやすいスポーツのフォームで見てみましょう。
- 野球
- ゴルフ
- テニス
簡単に言うと、長めの道具をつかってボールを飛ばすスポーツです。
でも、厳密に言うと、全然違いますよね。
例えば、「長く飛ばせばいいのか?」という点で考えてみます。
- 野球はホームランになるからOKですよね。
- ゴルフも1打目はより長く飛ばした方が良さそうです。でも、変な方向に飛ばし過ぎるとOBですね。
- テニスはゴルフよりもシビアです。相手のコート内に落とさないといけません。飛ばし過ぎたら、相手のポイントです。
ここで覚えていてほしいのは、似たようなスポーツでも全然異なる点です。
野球の選手はゴルフが上手なのか?
ゴルフが上手い人はテニスの上達も早いのか?
そんなこと、ありませんよね。
筋トレでしっかりフォームができても、日常生活が快適になるのかはまた別の問題です。
唯一の例外
ここまで「筋トレのフォームはあまり重要視しなくてもいい」と説明しましたが、唯一の例外があります。
フォームが決まっている理由の1つは、筋トレでケガをしないようにするためです。
例えば、守らないと身体が痛くなってしまうようなフォーム。
これは、絶対に守ってください。
守らないと、トレーニングでケガをしてしまいます。
スクワットでヒザを悪くするケース
よくあるケースです。
ヒザの痛みが気になって、お医者さんに見てもらいました。
特に異常はないから、運動をしてヒザ周りの筋肉をつけるように言われます。
ヒザ周りの筋肉をつけるのに一番いい運動は「スクワット」です。
スクワットはお医者さんも勧めるトレーニングだけあって、とっても効果的な筋トレです。
でも、欠点があり、正しいフォームでやるのが結構難しいトレーニングなのです。
ヒザが痛い人が間違ったフォーム(膝関節に過度の負担をかけるフォーム)でやってしまうと、どうなるかは想像がつくと思います。
ヒザの痛みを取るために筋トレを始めたのに、逆にヒザを痛めてしまっては意味がありません。
ケガするフォームでは、筋トレをしないでください。
腕立て伏せをやると肩が凝るケース
私が加圧トレーニングの指導を始めたころ(10年前)にあったエピソードです。
なぜか、腕立て伏せをやると、トレーニング終了時に肩が凝ってしまうお客様がいらっしゃいました。
当時は原因が分からずに、「お客様の体質なのかな」程度に考えていました。
でも、だんだんと原因が分かってきました。
腕立て伏せの手の位置が悪いのです。
結構やってしまう人が多いんですよ。
胸ではなく、肩の力で腕立て伏せをやってしまう。
結果、肩が凝ってしまったんですね。
そんな感じで、トレーニング後の不調はフォームの悪さが原因かもしれません。
もし、筋トレ後に肩こりとか腰痛とか出るようなら、迷わず相談しましょう。
筋トレのフォームは60点でOK
まとめです。
筋トレのフォームは重要です。
でも、あまり神経質になるのは、やめましょう。
100点満点を目指すのではなく、60点くらいを目指す感じです。
60点未満になってしまうと、トレーニングの効果が全くでなかったり、トレーニングでケガをしてしまったりと、いいことはありません。
60点を取れないトレーニングの種目は、思い切って省いてしまってもいいかと思います。
- 運動神経が悪い
- 身体が硬い
- 筋肉が少ない
こんな感じで、正しい筋トレのフォームができない人もいらっしゃいます。
どの程度がOKで、どの程度が危険かどうか判断するのは難しいと思います。
迷ったら、専門家に相談しましょう。