東京都板橋区のパーソナルトレーナー、田中です。
毎週100名に加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。
「加圧トレーニングって血圧と関係ありますか?」
このような質問が、たまに寄せられます。
質問の意図はいろいろとあるのですが、大体は以下のようなパターンです。
知り合いで加圧トレーニングをやらせたい人がいます。
でも、高血圧で薬を飲んでいます。
そんな人は、加圧トレーニングやっちゃダメですよね?
今回は、加圧トレーニングと血圧について解説いたします。
高血圧が問題視されがちなので、低血圧についても触れます。
【結論】普段の血圧はあまり気にしすぎなくてOK
まず、先の質問から答えます。
血圧が高くても低くても加圧トレーニングをして大丈夫です。
ただし例外もございます。
血圧が高すぎて(低すぎて)運動をすると危険がある恐れのある方は、加圧トレーニングをしてはいけません。
自分で判断するのは難しいと思いますので、お医者さんに聞きましょう。
例えば、健康診断で以下のように言われたとします。
Aさん:血圧が高いですね。運動をして血圧を下げましょう。
Bさん:血圧が高いですね。運動は危険なので控えましょう。
このような場合、Aさんは加圧トレーニングをしても大丈夫ですが、Bさんは加圧トレーニングをしてはいけません。
高血圧の人は運動中の血圧の方が重要
高血圧の人は、安静時の血圧よりも運動時の血圧の方に注意を向ける必要があります。
運動をすると、少なからず血圧が上がります。
血圧が正常な人なら、少し血圧が上がるくらい問題ございません。
でも、高血圧の人がさらに血圧が上がると、身体に負担がかかります。
高血圧の人は、なるべく血圧が上がらないように運動をしましょう。
運動中の血圧は呼吸でコントロールできる
では、どうすれば運動中の血圧上昇を抑えられるのでしょうか?
一番は、運動強度を強くしすぎないこと。
筋トレでも有酸素運動でも、強度を上げるほど血圧が上がりがちです。
運動に慣れていない段階では、運動強度はほどほどにしましょう。
とは言っても、あまり軽すぎる運動では、運動の効果的に微妙です。
もっと強めに運動したい人もいるでしょう。
そんな人は、呼吸を意識してください。
有酸素運動やストレッチでは、なるべく長めに吸って⇔吐いてを繰り返します。
小学生の頃に、「マラソンでは2回吸って⇔2回吐いてを繰り返した方が、毎回吸って⇔吐いてを繰り返すより疲れないよ」なんて教わりました。
別に2回じゃなくても、3回でも4回でもいいと思います。
できるだけ長めに吸いましょう(吐きましょう)。
ちなみに、ストレッチで力任せに伸ばして、呼吸が止まっているなんて論外ですからね。
ストレッチは、リラックスしながらやりましょう。
こんにちは。パーソナルトレーナーの田中です。毎日15名くらいに加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。筋トレでは、呼吸が重要です。息を止めて運動をすると、血圧が上がり危険なためです。でも、結構呼吸を止めち[…]
筋トレでは、1動作に1呼吸が原則です。
できれば鍛えている筋肉が収縮するときに吐ければ理想的。
よくあるのは、鍛えている筋肉が収縮しているときに息を止めちゃうパターン。
血圧が急上昇するので、とっても危険です。
重量は、吐きながら持ち上げてください。
こんにちは。パーソナルトレーナーの田中です。毎日15名くらいに加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。(加圧トレーニングは筋力トレーニングの一種です。)「トレーニング中の呼吸はどうすればいいですか?」[…]
低血圧と加圧トレーニングの相性
高血圧=運動をするのに慎重になる
低血圧=運動をしても大丈夫
みたいに、高血圧の方が危険な認識があるので、低血圧についても書いておきます。
実は、加圧トレーニングに関して言えば、高血圧よりも低血圧の方が問題かもしれません。
血圧が低めの人の方が、運動中や運動後に体調を崩されるケースが多いです。
一番よくあるのは、トレーニング中に気持ちが悪くなること。
加圧トレーニング中は血流が一時的に制限されるので、血圧が低い人は酸素供給が追い付かないのかもしれません。
トレーニング中や後に気分が悪くならないようにする方法は、何点かございます。
- 時間に余裕をもって来る
- 強度を上げすぎない
- トレーニング前後2時間は食事をしない
- 生理中はトレーニングを避ける
- 少しでもおかしいなと感じたらトレーニングを止める
低血圧の人は、頭に入れておいてください。
血圧改善に加圧トレーニング
加圧トレーニングと血圧についてまとめます。
高血圧の人は、お医者さんに運動を禁じられていない限り、加圧トレーニングをしても問題ございません。
ただし、運動中の呼吸は気を付けましょう。
低血圧の人も、加圧トレーニングをしても大丈夫です。
トレーニング中やトレーニング後に気分が悪くなる場合には、担当のトレーナーと相談してください。
加圧トレーニングに限らず、運動は血圧改善に効果がございます。
血圧が高すぎるから運動しちゃダメだよね・・・
なんて勝手に思い込まず、今すぐ運動をしましょう。