こんにちは。パーソナルトレーナーの田中です。
2024年になり、1ヶ月が経とうとしております。
「今年こそを運動を始めよう!」と思ったものの、既に挫折してしまった方もいらっしゃると思います。
今日はそんな方へ向けてのメッセージです。
当ジムは「運動を続けること」を主目的としており、平均在籍期間も2年を超えています。
全く運動をしてない人が、2年を超えて運動ができる理由を知りたければ、続きをどうぞ。
お客様からのLINE
まずは、先週お客様からいただいたLINEのメッセージをお読みください。
左手首の痛みが引かず、手外科に行き、尺側の腱鞘炎だと診断されました。左手は安静にしていなくてはならないのですが、運動は休みたくないので、しばらくは左腕を使わないメニューでお願いします(スヌーピーの絵文字)
このお客様は運動を続けられると思いますか?続けられないと思いますか?
メッセージの重要なポイント
このメッセージで一番重要な点はどこでしょう?
最後に付いている(スヌーピーの絵文字)だよね!
もちろんそこも重要ですが、もっと重要なポイントがあります。
悪いところがあっても運動を続ける姿勢です。
腱鞘炎の場合
では、お客様のように腱鞘炎と診断された場合の運動を考えてみましょう。
腱鞘炎は主に手首の痛みです。
原因はもっと上の腕にあったりもします。
なので、腱鞘炎だったとしても、
・下半身の運動
・体幹の運動
この2種類は問題なくできます。
問題の腕ですが、
・痛みがなければストレッチ程度の軽めの運動
・痛みがある場合には腕を使わない運動
が可能です
こう考えてみると、腱鞘炎で手を安静にと診断されても、半分以上は通常の運動が可能なのです。
0か100ではない
健康な状態では100の運動ができるとして、腱鞘炎と診断されたお客様でも70くらいの運動は可能なのはお分かりいただけたと思います。
運動は0か100ではないのです。
10でも20でも立派な運動。
これを忘れないでください。
人間、加齢と共に不調なところは増えていくものです。
100の運動ができる日は、どんどん減ってしまうのです。
・腱鞘炎だけど70くらいは頑張ってみよう!
・腰が痛いけど50くらいは頑張ってみよう!
・膝の調子が良くないけど30くらい頑張ってみよう!
このように考えましょう。
練習問題&参考解答
年明けに私が解いた問題を3つ出しますので、自分が同じ立場だったらどうするか考えてみてください。
Q1:朝起きたら腕を上に伸ばすと痛みがありました。日常生活は問題ありませんが、着替えの時に少し痛みがあります。どんな運動をするべきでしょうか?
Q2:今朝、ふくらはぎをつりました。しかも4回連続で・・・まだ痛みが残っています。どんな運動をするべきでしょうか?
Q3:ギックリ腰をやってしまいました。立っているのもツラくて、先ほど這いつくばって病院へ行きました。どんな運動をすべきしょうか?
答え(例)です。
A1:四十肩・五十肩の症状っぽいですね。先ほどの腱鞘炎のお客様と同じです。体幹と下半身は通常のトレーニングをします。上半身は痛みと相談しながら、できそうならストレッチ程度の軽めの運動をし、できなさそうなら安静にします。
A2:聞いただけで痛そうですね。四十肩や腱鞘炎のお客様とは逆で下半身に注意しなくてはいけません。上半身(体幹含む)は通常運動がOKで、下半身(特にふくらはぎを使う運動)は注意しながらやります。一番気を付けるポイントは、トレーニング中にふくらはぎがつりそうになったら、すぐに止めること。
A3:できる運動はありません。這いつくばってジムへ行く必要はありませんので、安静にしましょう。
1、2問目はこの記事の理解度チェック、3問目はひっかけ問題です。
全問正解できた方は、運動を続けられる才能がありますよ。
どんな運動ができるのか考えよう
当ジムの会員様がどうやって「運動を続けているのか?」をご紹介しました。
何かあっても、必ずできる運動があります。
運動をやらない理由が出た時、それでも「どうやってやるか?」を考えるのです。
本記事では身体の不調を例に出しましたが、
・仕事が繁忙期
・急に用事が入ってしまった
のような時間でも考え方は同じです。
「繁忙期には100できなくても50はやろう!」
運動を続けられる人は、このように考えるのです。