こんにちは。パーソナルトレーナーの田中です。
毎日15名くらいに加圧トレーニングの指導をしつつ、ブログを書いております。
(加圧トレーニングは筋力トレーニングの一種です。)
可動域の記事を読んだお客様からのご指摘です。
「これって、筋トレじゃなくてストレッチだよね。」
ストレッチは筋肉を伸ばします⇔筋トレは筋肉を縮めます
もちろんそうなんですけど、筋肉を伸ばすのも立派な筋トレなんですよ。
筋トレにもポジティブとネガティブの2種類あるのってご存知でしたか?
やる気満々でやる筋トレがポジティブワーク、やる気なしでやる筋トレがネガティブワーク・・・
こんなのではありませんよ。
ポジティブワーク vs. ネガティブワーク
腕の曲げ伸ばしの運動をやってみてください。
まず、腕を真っすぐ下へ伸ばします。
ヒジや肩は動かさずに、腕を曲げます。
しっかりと曲げたら、腕を伸ばします。
腕を曲げたときは、力こぶの筋肉が収縮します。
これがポジティブワークです。
筋トレといえば、こちらを思い浮かべる人が多いと思います。
腕を伸ばす時は、力こぶの筋肉は伸びます。
これがネガティブワークです。
こちらも立派な筋トレです。
筋トレは力を入れるだけではないのです。
ネガティブワークの重要性
ポジティブワークは、力を入れる。
ネガティブワークは、力で耐える。
そんなイメージです。
ポジティブワークが重要なのは分かると思うので、ネガティブワークの重要性を説明します。
筋肉がより鍛えられます
ポジティブワークとネガティブワークは、筋肉の刺激が異なります。
異なる刺激を与えることで、より筋肉が鍛えられます。
一例として、階段の上り下りを思い浮かべてください。
階段って上るのと下るのでは、どっちの方がキツいですか?
上る方がキツいイメージがありますが、筋肉痛になりやすいのは下る方だったりします。
いろんな刺激があった方が、筋肉は成長します。
ケガしにくくなります
ネガティブワークを意識すると、筋トレでケガしにくくなります。
65歳以上の女性に多いのですが、ポジティブワークが終わると「ストン!」と力を抜いちゃうんですね。
重力ともにダンベルが落ちます。
これ、かなり関節には負担がかかります。
ゆっくり下ろせば、ネガティブワークになります。
筋肉も鍛えられ、関節への負担も減らせます。
ジムのマナー的なもの
多分、ジムの初心者講習とかで教わると思います。
ジムのマシンを使用中、ポジティブワーク後に力を抜くと「ガチャーン!」とすごい音がします。
周りにかなり迷惑です。
ポジティブワークの後もゆっくり下ろしましょう。
その方が筋トレ効果は上がりますし、周りから白い目で見られることもなくなります。
ネガティブワーク=動作はゆっくり
ポジティブワークだのネガティブワークだの考えるのが面倒な人へアドバイスです。
筋トレはゆっくり動かしましょう。
それだけで、ポジティブ・ネガティブ両方の刺激があります。
● 腕の曲げ伸ばしなら、3秒で曲げて3秒で伸ばす。
● レッグプレスなら、3秒で押して3秒で戻る。
● 腹筋なら、3秒で上がって3秒で下がる。
どちらが重要ではなく、どちらも重要ってことを頭に入れて筋トレをしてください。